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仕事は行きたくないと言っていたため、信治が「無理して行くことなんかないよ♪」と言うと、暁美が「そうそう。それに信治と結婚するンだし、うちの下の息子が行ってる就労継続支援B型って言う職業訓練をするトコがあるから、そこへ行ってみたら?」と言うアドバイスをしてくれたため、信治・関谷・結羽菜・法子とソーシャルワーカーの堀沙奈恵の五人で、就労継続支援B型・スミレの花園へと赴いた。
ちなみに暁美の息子の佳樹は、サヴァン症候群だった。
所長の片桐啓治と管理者の 中野仁志が、案内をしてくれた。
法子は料理をするのが好きだったのと中度知的障害だったから、併用しているカフェ・スミレのお花畑で週五日間働くことになった。
そのときに信治と入籍をしてから、仕事をさせたいと言うと「おめでとうございます。実は、バタナイ大好きなんですよ♪」と仁志がコッソリ話してくれた、
法子が「しんちゃん、頑張るね♡」と言うと「無理しなくていいよ。ゆっくりいこうな?」と言い、信治は優しく微笑みながら法子の頭を撫でた。
利用日は月曜日から金曜日までとし、余暇活動は信治が一緒に参加をするという話でまとまった。
法子はニコニコ笑いながら「しんちゃん、食べに来てね?」と言うと「もちろん♪皆と一緒に食べに行くよ♪」と言い、信治はニカッと笑うと関谷と結羽菜も頷いた。
就労継続支援B型を後にし、役場で必要な書類を集めていると「ねぇ堀さん、赤ちゃんがいるよ?」といきなり法子が堀のお腹を指差した。
堀が「えっ??本当?」と言い驚いた顔をすると「うん♪女の子だよ♪」と言いながら、法子はニコニコ微笑んだ。
すると「法子ちゃんにはね、超感覚が人一倍優れているって前に言われたの。案外、当たっているのよ?」と言い、結羽菜は優しく微笑みながら法子を撫でた。
関谷が「それなのに、な〜んで俺らの覆面バンドに気付かんのだ??」と小声で言うと「確かに♪まぁいいじゃないの?」と言い、信治が笑うと皆で笑っていた。
堀が「法子さんには、色々気付かされることがあるから勉強になりますね。あっ、先程入籍をされるとかなんとかってチラッと聞こえたのですが?」と恐る恐る聞くと「うん♡先生、のんとしんちゃんは結婚するの♪」と言い、法子は信治の腕を掴んだ。
「そういうと思ってて、婚姻届を書いておいたよ。後はジンだけだよ」と言い、関谷は婚姻届を信治に渡した。
信治は「本当にいいの?」と恐る恐る関谷に聞くと「こんなに愛されるって、他にいねぇだろ。それに娘が決めた相手だしな。ジン、泣かせたらただじゃ済まねぇぞ??」と言い、関谷は軽く信治を小突くと「法子ちゃん、ずーっと信治さんのことばっかり話すのよ?んで、子どもが欲しいから早く誕生日来ないかな?なんて言うから、驚いたわよ」と言い、結羽菜は顔を赤くしながら微笑んだ。
信治が苦笑をしながら「マジか…法子、母ちゃんに話しちゃったの?」と聞くと「うん!ママがね『早く孫が見たい』って言うンだもん♡」と言い、上目遣いで信治を見つめた。
「よぅし!印鑑、持ってくる!!」と言い、信治は駐車場へと走っていった。
その間に書類にサインをしたりしていると、信治が戻ってきて「いンやぁ〜♪こういうこともあろうかと、印鑑持ってきて良かったわ♡」と言い、嬉しそうな顔をしていると「転居届とか書かなきゃ行けないねぇから、先に婚姻届書いておけよ」と言い、関谷がいつになく落ち込んだ顔をして、婚姻届を信治に手渡した。
信治は初めてのことだったため、役場の職員に聞きながら書いていた。
あとは証人だけとなり、信治は暁美に電話をしたものの忙しいと断られてしまったため、翼に電話をし婚姻届にサインと印鑑を押して欲しいと言うと快く引き受けれてくれた。
翼もサーフィン仲間で、他にも関谷・海・靖治・翼の息子の真と靖治の長男の稜と次男の 辰と三男の蘭たちと一緒に、サーフィンをしている。
翼が来るまでの間、堀と色んな話をしていた。
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