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この日は信治と法子は完全にオフで、結婚式の打ち合わせに来ていた。 信治も土日の仕事を極力断って、法子と過ごしていた。 法子が「しんちゃん、どぉ?」と言いながら、肩が出ているものの七分丈の袖のウェディングドレスを試着し見せていた。 「おっ♪そっちの方が、俺は好きだよ」と言い、信治はスマートフォンを取り出して撮影をした。 次にお色直しのカラードレスも試着し、ベビーピンクのドレスにした。 信治はグレーのタキシードにし、式を信治の誕生日でもある7月7日にした。 式場は白を基調として自然豊かな場所にし、信治の生まれ故郷ですることになった。 ホテルに到着し、二人は見つめ合うとキスをした。 「んふぁ…しんちゃん…」と言いながら、法子は顔を赤らめてピクッと反応をした。 「法子、愛してるよ」と言い、信治は優しく微笑みながら法子の洋服を脱がせていき、自身も洋服を脱いだ。 この日はお互いの名前を呼びながら、果てた。 ゆっくり抜き取ると、精液が法子の膣から溢れ出てきて法子が「たくさん出た?」と聞くと「あぁ。いっぱい出たよ♪」と言い、信治が照れ笑いをすると「へへへ♡また一つになれたね♡」と言い、法子は顔を赤らめながら嬉しそうに微笑んだ。 信治は法子の頭を優しく撫でながら「だな」と言うと、抱き締めた。 すると「しんちゃん、実はねここ二ヶ月も生理が来てないの。のん、病気なのかな?」と言い、法子は信治の顔を見つめた。 信治も「んー?言われてみれば確かにそうだな?よっしゃ。帰ったら病院行きますかね」と言うと、法子の頭を優しく微笑みながら撫でた。 次の日は早くホテルを出て、都内の総合病院へと向かい事情を説明すると採尿容器を渡され、待っていた。 信治はたまに熱発を出していた法子のためにと、保険証を常に持ち歩いていた。 「番号札77番の患者様は、第二診察室へとお入りください」というアナウンスが流れ、二人で入り、椅子に座ると「妊娠してますね」と言い、女性の先生は優しく微笑んだ。 信治が「えっ?!本当ですか??」と恐る恐る聞くと「はい。まだ症状はそんなにはないけれど、つわりとか出る人は出ますよ?」と言い、法子の足を触った。 「確かに気持ち悪いって言ってカフェを休んでたし、あんなに好きだったプチトマトを嫌がったりしたからなぁ…てか、先生。俺三十数年前に無精子病だって言われたンだけど?」と恐る恐る信治が言うと「無精子病でも、元気な精子がいたのでしょうね。たまにいますよ。おめでとうございます」と言い、微笑んだ。 法子が「しんちゃんのこっこがここにいるンだね…♡」と言い、優しく微笑みながらお腹を撫でると、あとに続いて「ようこそ♡」と信治は涙を流しながらお腹を撫でた。 予定日は9月初旬とのことだった。 病院を後にし、母子手帳をもらいに行ってきた。 信治は関谷に電話で結婚式の日にちと、法子が妊娠をしたという報告をすると大号泣をされたが祝福してくれ、メンバーと海と靖治にも結婚式の日にちと法子が妊娠をしたという報告をすると祝福をしてくれた。 あとは誠治にも電話で結婚式の日にちと法子が妊娠をしたと報告をすると「いつの間に、結婚してて子どもを作ったンだよ!」と言われたものの、祝福をしてくれた。 左京にも電話で報告をすると「おめでとう!よし!何が何でも結婚式と見舞いに行くからな!!」と力強く言われ、祝福をしてくれた。 信治はそれらの祝福の声ばかりで、嬉しくて泣いていると「だから、のんの言った通りだったでしょ?」と言い法子はニコニコ微笑みながら、信治の頭を優しく撫でた。
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