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次の日、看護助手の看護学生が法子と信治に沐浴の方法を教えてくれた。
「はふぅう〜」と大稀が大きな溜め息を吐くと「アハハ♡しんちゃん、聞いた?だいちゃん、気持ちいいみたいだね♡」と言いながら、法子は嬉しそうな顔をした。
信治も「オッサンかよ。つか赤ちゃんって、まつ毛がないンだな??」と言い、大稀の顔をまじまじと見ると「そうなんですよ♪だから瞬きもしないですし、鼻毛もありません。あと、こうすると面白いことをします♪」と言い、大稀を抱きかかえてから背中を撫でると足をバタバタと動かした。
信治が「おぉ〜!凄え!」と言い驚いていると「これはモロー反射と言って、正常反射の一種なんです♪」と言い、看護学生は優しく微笑んだ。
他にも、両手の人差し指を差し出すと掴んでぶら下がったりしていた。
法子が「わぁ〜凄い!だいちゃん、凄いね!」と言いながら、信治を見つめた。
「赤ちゃんって、凄いンだなぁ…」と言い、信治はまじまじと大稀を見つめた。
大稀も信治をまじまじと見つめていて、法子はニコニコと微笑んでいた。
この日から、法子は母親になる自覚が少しずつ芽生え始めていた。
入院をして五日後に退院をすると、信治が「法子、お疲れ様でした♪」と言うと「へへ♡ありがとう♡」と言いながら、法子は照れ笑いをした。
車に乗り込むと、自宅マンションへと向かった。
マンションに到着すると、赤ちゃん仕様になっていた。
法子は目を輝かせながら、周囲を見渡すと「大稀の子守りしておくから、ゆっくり休みな」と言い、信治は優しく微笑むと「ありがとう♡しんちゃんもお疲れ様♡一緒に寝よ?」と言いながら、法子は目を擦って微笑んだ。
信治は法子の頭を優しい撫でたあと、軽くキスをし大稀を抱きかかえながら、各部屋を案内をしたり、オルゴールサウンドを流したりした。
法子はその様子を見て、安心したのか眠りについた。
「ohベイビー♪
ようこそ。この世界はお前にとっては
初めましてで、全てが真新しい世界さ。
お前がやって来た日からは、
夢と希望のパレードが行われるンだぜ?
さぁ主役はお前だ。
3.2.1Go♪レッツゴー♪
この世は、楽しんでなんぼ。
乾杯しよう」
とBLOOD×BLOODの曲・Welcome Babyの日本語訳を信治なりに訳したのを歌うと、大稀は「キャッキャ」と言いながら、嬉しそうな顔をして手を伸ばしてきた。
信治が「おっ?ブロブロ[BLOOD×BLOODの略]の良さがわかる??お前は、じぃじの生まれ変わりか?」と言い、ニッコリ微笑みながら、ミルクを飲ませた。
思いの外、凄い吸引力で驚きながら「アンタ、凄い飲みっぷりねぇ?もっとお飲みなさい♡」と言い、信治がオネエ口調で話し掛けていた。
そのときに、自分のことや法子のことやバンドのことと大毅の話をした。
「どうしようもなくワガママでしょうもないクズだったけれど、それでも俺は大毅のことが大好きだよ。死ぬにはまだ早すぎるって…」と言い、大稀に優しく微笑むと軽く頬を摘んだ。
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