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専門学校はとても楽しかったものの、方言がポロッと出るのが嫌でどうしたらいいものかと考えていると、テレビでオネエキャラのタレントが出ていて「これなら方言を誤魔化せそう」と思い、以後オネエ口調で話すようになっていき、声も何となく高くなってしまったが、それでも方言が出てバカにされるぐらいだったらとオネエ口調で話し続けていた。
専門学校の頃に年下の彼女・戸倉朋子が出来、押しかけられ半ば強引に同棲がスタートし、そのときにめでたく童貞を卒業し専門学校も卒業をしたが、朋子は子どもが欲しくて中々出来なかったため、他に男性を作ってしまい、強引に別れさせられたのがキッカケで女性不信となった。
そのときに病院で、無精子病だと告げられた。
とある日、都内のライブハウスを下見しに行ってバーで飲んでいたときに、STAR DUSTというヴィジュアル系バンドのローディーとして働いていた関谷孜に声を掛けられ、同じ東北地方出身なのもあって仲良くなった。
BLOOD×BLOODにもローディーはいたが、ロクでもない人間だったため、関谷に愚痴ると「んー…最近の若い子っつーかさ、ごく一部の人なんだべさ。いい歳したオッサンだって遅刻とかするしな。だいたいお前ンとこのボーカルが厳しすぎるンじゃあねぇかな?」と関谷に言われ、納得をした。
関谷とは、バンド活動以外でも一緒にお出掛けをしていて、STAR DUSTのベーシストのYu_sukeこと伊神悠輔とお付き合いをしていると暴露されたが、当人同士が幸せならいいと思い、心から祝福をした。
それからオフのときは、三人で動物園や水族館などでお出かけをしていた。
ちなみに関谷は信治のことをジンと呼び、信治は関谷のことをトムと呼んでいて、お互いにタメ口だった。
ある日「ボク、信治さんのことが好きだな」と悠輔に言われ、信治が驚いていると「だってさ凄く優しい瞳をしているし、こんな女っぽいボクにも普通に接してくれている。ありがとうね?」と言い、悠輔は優しく微笑んだ。
「いやぁ…人は見た目じゃないっしょ?心が大事だよ♪」と言い、信治はニカッと笑いながら悠輔の頭をグチャグチャっと撫でると「ウフフ♡嬉しいな…」と言い、顔を赤らめて俯いた仕草を見た瞬間にドキッとし、悠輔の頬を撫でるとキスをし、ペッティングをして、初めて男性にイカされたものの関谷の顔が浮かんで、これっきりにした。
実はBLOOD×BLOODもメジャーデビューの声がプロデューサーの加藤邦彦から声が掛かっていたが、大毅が「あまり表立った活動はしとうないから、インディーズで行きますわ」と言い、信治と暁美に相談も無しに断っていたためメジャーデビューの夢が絶たれたと同時に、暁美が大毅のワガママに嫌気がして脱退をしてしまい、バンドは解散をした。
最初は大毅と別のドラマーともう一人ギターで、ヘヴィメタルバンド・JUNK CAT'Sを結成し活動をしていたが、大毅のワガママや信治やメンバーへの暴力に耐えきれなくなり解散をし、信治も大毅に改心をしてもらおうと説得をしたがわかってもらえないまま、絶縁をした。
途方に暮れていたときに激太りをした暁美と再会し、暁美が経営していたハードロックカフェ・ブラッディエンジェルのバーテンダーとして働いていたものの、まだバンドがしたいという夢が諦められないと暁美に言うと「実はアタシもなんだよね」と言い、照れ笑いをした。
しばらくしてSTAR DUSTの解散記者会見を見て、解散ライブへと足を運び、関谷と再会したときに自身のバンドも解散したという話をすると「マスコミが勝手に仲が悪くて解散って好き勝手に言ってるけれど、別に仲が悪くて解散したンじゃないし、一緒に新たにバンドやる?」とTasukuこと景山翼に声を掛けられたのがキッカケで新たなバンド・Butterfly≠Knifeを結成した。
Butterfly≠Knifeのバンドコンセプトはキレイ目なヴィジュアル系ではなく、ゴリゴリのヘヴィメタルバンドで男や女の汚い部分をありのままに晒したいという翼の意見を取り入れたバンドだった。
悠輔も「わぁ〜♡楽しそう♡でも解散をしてから一年間、ボクと孜さんに休みをくれないかな?」と言い、翼をチラッと見ると「そのつもりだよ。俺も色々あったから疲れた」と言い、翼は苦笑をした。
信治が「じゃあ、その間俺は海外にでも行って、音楽の勉強してくるかな」と言い、それぞれ一年後の新たなバンド活動に向けて動き出した。
日本に帰ってきてからは、翼の子どもたちを可愛がっていくうちに美波のことを好きになったが、家庭を壊すつもりはなかったから我慢をしていた。
それからしばらくして、大毅が二度逮捕されて孤独死をしたと暁美から連絡を受け、泣きながら棺桶を叩いていると、暁美から「どうやら別れた奥さんどの間に、小さいお子さんが二人いるみたい」と言われた。
そのときその二人を探そうと思い立ち、探していたが関谷たちが可愛がっているのを見て、諦めようとすると娘の法子がニコニコ笑いながら近付いてきて落ち葉を渡してくれ、頭を優しく撫でながら「幸せになれよ」と言いながら微笑んで、息子の京一に法子を差し出すと、その場を去っていった。
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