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次の瞬間、世界が隕石を中心にくるくると回ると、星空の中で隕石が一際輝いていた。
「どんな星よりも、あの隕石が輝いている……。」
「宇宙に還って行くみたいだぞ、拾えなくて残念だったなユータ。
あ、倒れてるところ悪いけど、救急車呼んだから安静にしておけ。」
星海の中に消えてゆくかわいい隕石とは対象的に、次第に近づいてくるサイレン。そしてその音が途絶えた時、俺の意識も途切れた。
僕の初恋は、流れ星のようにあっという間に消え去った。
《了》
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