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横浜みなとみらい地区から少しずれた私の町は、
かつてバンドホテルという老舗のホテルがあったらしい。
今は、有名量販店に建て替えられ、ずいぶん賑やかな佇まい。
その量販店よりさらに奥、運河と古い昭和の街並み。
母親が経営するスナックの2階が私の家。
直ぐそばの国道は、大型トラックがコンテナを積んで往来し、騒音も激しい。
上を見上げると首都高速道路。
そんな町で私は育った。
自転車に乗って、10分走る。
中華街の雑貨屋でバイトした後は定時制高校で勉強。
その後、学校の友達とご飯に行くこともあれば、どこかに遊びに行くこともある。
その時が楽しければいい。
目標もなんてない、なるようにしかならないのだから
それでもいつか幸せになりたいと思っていた。
シンデレラのような、おとぎ話は信じていないけれど、いつか幸せになれる日が訪れるかもしれない。
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