六日目・朝 

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「オヅ君が祠の死体を見つけたのは昨日一人で出かけた時かな?」  リョウヤが訊いた。 「廃屋を調べに行くときヒカルが島の奥から戻ってくるのを見かけて違和感があったんだ」  そう言ってヒカルを見た。 「散歩のつもりで行っただけだよ」  当然ヒカルはそう答える。 「一応訊くけど死体を見つけて言わなかった理由は?」  リョウヤが訊いてきたのでその目を真っ直ぐ見た。 「リョウヤが人狼に選ばれて拘束されたらみんなに話すつもりだった。ボクはずっとリョウヤが怪しいと思っていたからね」  これはヒカルと同じ言い訳だ。でもタケオはヒカルにない情報を持っている。 「ランちゃんはリョウヤからなんて言われて祠の質問をしたの?」 「え? え?」  自分に訊かれると思っていなかったのかランは動揺を隠せずリョウヤとタケオを交互に見ている。 「り、理由は知らない。ただ質問してみてって」  ランはチラチラとリョウヤを気にしながら小さい声で答えた。 「何故ランちゃんにそんな質問をさせたんだ?」  ほとんど睨んだ目でリョウヤに訊いた。 「オヅ君が僕を疑っているのがわかっていたからね。ランちゃんなら気を許すかなって」 「それは変だな。あの時点でランちゃんは人狼が確定していたんだから気を許すはずが無い」 「僕かランちゃんの二人だったから僕よりはいいかなって」 「なるほどね」  人狼ゲームでもないのにリョウヤを追い詰めている感覚があった。でもそれこそが違和感。昨日ランを部屋に寄越したあたりからリョウヤの言動に整合性がなくなっているように思える。  祠の死体の話しならランを一人で来させるよりリョウヤとランの二人で来て話せばいいことだ。ランの体を差し出したことだってアンのメモの件だって滅茶苦茶だ。  バカにしているとか油断しているとかそういう事じゃなくて、無理をしている。そう思えた。 「ねえ、ちょっと混乱してきたからまとめてくれない?」  ヒカルがリョウヤに言った。  今のタケオはそれすらもリョウヤに考える時間を与えるための行為に思えた。

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