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山辺さんは今日から会社に復帰している。プロパンガスの営業職で茶色い髪の目がキレイな人だ。二重の目はキラキラしている。仕事が楽しくて仕方がないという目だ。年齢は30歳。彼女がいるらしいが、噂ではあまりうまくいってないらしい。
瑠々は仕事を終わらせ狭いロッカー室で着替えると黒いレースアップシューズを履いて駅前に向かう。今日は飲み放題に青森の料理がつくコースだ。だからお金の計算をせずに飲める。瑠々の家は駅から歩いて20分だから帰りはタクシーで帰ればいい。山辺さんや所長、会社にいる5人くらいはビジネスホテルを予約している。今は7月、明日は7月のまん中の土曜日だからカラオケ、キャバクラ、ラーメンコースだろう。瑠々はキャバクラは付き合えない。だからつき合えるのはカラオケまでだ。「津軽」でビールやウーロンハイを飲んでカラオケで濃い焼酎でも飲みながら歌ってから帰るつもりだ。
瑠々はワクワクしながら「津軽」がある駅の近くまで来た。駅の周りにはバス停があって女子高生がアイスを食べながら楽しそうに話をしていた。
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