多重結婚

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「触って」  瑠々は恐る恐るボクサーパンツの上から握ってみた。山辺さんと同じくらい硬くて大きい。 「瑠々さんが魅力的だからこんなになっちゃたんだ」  岩崎くんはそう言ってボクサーパンツをずり下した。瑠々が見たこともないものがそそり立っている。 「さっきみたいに握って手を動かしてください」  瑠々は言われた通りにする。 「ああ、俺ももうダメだ。お風呂入りましょうか」 「えっ、一緒に?」 「そうです。昨日から疲れてるでしょう。温泉気分でゆっくり浸かりましょうよ」  裸を見られるのは恥ずかしいがここまで来てしまったんだ。腹をくくるしかないか。瑠々はそう思うが酔いが回って少しだけ眠りたい。 「ちょっと寝てからでもいいですか?」 「あ、ええ」 「飲み過ぎたみたいです」  瑠々はそう言うと布団の上にバタンと倒れた。そのまま熟睡してしまった。岩崎くんもだいぶ飲んでいたので瑠々の隣で寝息をたてた。  二人が起きたのは2時間後だった。2時間くらいじゃ酔いは覚めない。急いで着ていた服を直して顔を見合わす。お互い赤い顔をしている。岩崎くんが冷蔵庫からアイスコーヒーを2つ取った。 「俺たち飲みすぎましたね」 「そうですね」 「いきなりすみませんでした。でも、俺、本気なんです」  岩崎くんは真剣な表情をする。瑠々は山辺さんも岩崎くんもどちらも選べない。2キロ太れば多重結婚が許される。頑張って太ろうか。
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