ANO‐002L 夜色大蜘蛛

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ANO‐002L 夜色大蜘蛛

危険性 epsilon 《管理》 夜色大蜘蛛は非常に温厚な気質をしており、全くの無害な為施設内での「放し飼い」形式での監視を行っている。 食糧も果物を好んで摂取するようで特に注意する点は存在しないと言えるでしょう。 《形状・特徴》 夜色大蜘蛛は脚の長さを含めた全長がおおよそ5mにもなる大型の蜘蛛に似た昆虫型の生命体です。全身を夜空のような暗い紺色で覆われたそれは蜘蛛の身体構造と酷似しており、8本の脚、胴体、腹、頭部で構成されているようです。蜘蛛と大きく異なる点は頭部に月明かりのように光り輝く角のような発光体を備えている点でしょう。 とある地点のジャングルを捜索している際に偶然発見され、そのまま付いてくる様子だったのでその容姿による混乱を防ぐために収容されました。 《注釈》 この蜘蛛は安全です、何の危険性もありません。危険性を疑った、それを検証しようとした職員は即座に○○されます。 繰り返します、この蜘蛛は安全です。 《記録》 20XX 3/1 夜色大蜘蛛が収容され1週間経過。夜色様の容姿に恐れを成したのか複数名の職員が忽然と姿を消している。哀れな連中だ。 最初は恐ろしいと思っていたが俺の好きなリンゴを与えたらむしゃむしゃと美味しそうに食べてくれた。可愛い奴め。 20XX 5/21 とある職員が夜色様の容姿を恐れ、危険性について探りを入れていた事が疑われていたが、俺はそいつを知らぬ間に姿を消したことにした。夜色様に無礼を働くからそうなるのだ。 20XX 5/22 おれはみてしまった。よるいろはきke
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