ANO-004О ボロ小屋

1/1
前へ
/26ページ
次へ

ANO-004О ボロ小屋

危険度 delta 《管理》 小屋という特性上移動は不可能な為、周囲半径10mで取り囲むように円形の高さ3mの鉄筋コンクリート製の頑強な壁で外部からのアクセスをシャットアウトしてください。 尚、内部調査に向かった職員が12時間以内に昏睡から復帰しない場合、その者は死亡扱いとして下さい。 《形状・特徴》 この小屋の外観は高さ2m程の非常に小さな木製の小屋です。 当初この小屋を取り壊そうと試みた一般人達が尽く不慮の事故死、急激に体調が悪化しそのまま亡くなる等という明らかな異常現象が発生していた事から上記のように封鎖する事となりました。 小屋の異常性は小屋に損壊を与えようとするときのみに発生する、そう関係していた一般人は供述していましたが封鎖処理を行い管理下に置いてからその異常性はあらゆる実験の結果【増加】していることが判明しました。 今現在の異常性は《取り壊そうとすると死ぬ》に加え《内部に侵入すると気を失い植物状態になる》ということが判明しています。 しかしながら、植物状態に陥った者は極稀に息を吹き返す事があります。息を吹き返した職員から事情聴取を行いました。 話によると内部に侵入したその際、自身は意識不明になった感覚は一切なく外観に不釣り合いな長い通路を進んでいき、現世に戻るために試練にも似た恐ろしい体験をした…と供述していました。 上記の特性を踏まえ我々は【最下級職員10名】【中級職員10名】を内部に侵入させる実験を行い【下級は全滅】【中級は2名生還】という結果を得ました。このことからこの小屋は異常性の推移の調査も兼ねて【中級職員→上級職員】への【昇級試験】として利用されることが決定されております。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加