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ビデオ通話にしてスマホを渡すと、うまい具合に話をしていると思いきや、見せたいものを上手く映せず、画面はジェットコースターのようだ。 ゆずきの保育園での話にちんぷんかんぷんの返事をする祖父母に横から説明を入れながら、画面に娘の顔を映す。 大貴のメールはまた見ていない。 休みとはいえ、ゆずきと2人になった途端、生活が慌ただしくなりゆっくり考える事ができなくなるので、昨日の大貴の発言もずいぶん時間が経ってしまったかの様に感じる。 どうすべきだろうか。 ため息をつくと、「そろそろ終わりにしよ」とビデオ通話を終わらせにかかる。 ゆずきの口から大貴の話が出たら気まずい。 「バイバーイ。またね。ばぁばも会いにきてね」 「ゆずきちゃん、保育園頑張ってね」 「うん。バイバーイ」 「じゃあ、切るね」 「ねぇ、ゆず、ビデオ見たい」 「いいよ、お昼ご飯までね」 ゆすきが何度も見たアニメ映画を見始めると、大貴のメールを開く。 明けましておめでとうから始まる、長いメールだ。
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