青紫の章2

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青紫の章2

後ろの窄まりに直接フェイロンの息づかいを感じる。近くでじっくり観察しているのが分かって、羞恥に顔が赤くなってしまう。  そのまま長い指が慎重に葵の中に入って来た。遠慮がちに一本だった指は、すんなり入ると分かると、やや性急に三本入って葵の中を掻き乱した。 「あ……あ…!あぁ……っ!!」 「葵は中もとても素直なのだな……」  そう言うとフェイロンは、葵の後孔を指で解しながら、口で陰茎をくわえ込む。 「へぁ!?や、あああぁん!!そんなぁ!!」  勿論そんな事をされたのは生まれて初めてで、慣れない刺激に葵は簡単に達しそうになってしまった。 「やぁぁぁ!イッちゃうから!離してぇ!!」  葵がいくら訴えてもフェイロンは離してくれず、そのまま陰嚢を口に含まれ揉むように転がされると、葵は未知の感覚に為す術も無くフェイロンの口に精を放した。 「甘いな……」  ごくりと喉を鳴らし、フェイロンが低く擦れた声で呟く。  葵はあまりの事に眩暈を起こしそうになったが、それよりも、思わず自分の欲望を口にしてしまった。 「あ……俺も……フェイロンの飲みたい……」  フェイロンの驚いた顔を見て、自分がどんなにはしたない事を口にしたか気付いたが、今の葵はフェイロンの精を口に含んで腹の中に入れてみたい欲望が勝ってしまった。   そんな葵を見てフェイロンは苦しそうに顔をしかめ目を伏せた。  淫らな事を言い過ぎて呆れてしまっただろうかと一瞬不安になったが、フェイロンはそのまま自分の性器を取り出すと唸るように言った。 「……それは、また今度にしてくれ。すまんが、もう俺も限界だ」  また一段とフェイロンの香りが濃くなった。フェイロンは葵の腰をわし掴み、ぐっと自分を押し入れてきた。 「~~~~~~~っ!あ……ああぁ……!!」  ゆっくりと入ってくる熱の塊にぐずぐずと全身が溶かされる錯覚に陥る。あまりの圧迫感に腰が竦みそうになったが、それよりも圧倒的な快感に戦いた。欲しかった物が与えられた充足感に涙がこぼれる。 「本当に、お前の体は……なんでこんなに……」  フェイロンは思わずと言ったように低く呟くと、更に奥へと進み入る。 
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