5人が本棚に入れています
本棚に追加
03
その翌日から出来るだけType:Eを船内に居させるようにし、僕が動植物の管理や土壌、水質の改善作業を担った。
大人しくしてくれるわけもないので、手足を縛ってベッドに寝かせた。
船を出る時に見たType:Eの恨めしい顔が思い出される。
僕自身、Type:Eより大きい個体だから影響が小さいだけであって、長く吸えば吸う程に中毒症状は酷くなる。
今日は毒素に弱い種子を植えてみた。ある程度環境に強い動物も放逐した。
自浄気泡精製機のバッテリーが尽きるのが先か
僕らの体力が尽きるのが先か
この星が回復するのが先か
先の見えない答えを求めながら、僕はType:Eを軟禁した部屋に戻る。
部屋に入ると朝とは打って変わってにこやかなType:Eが僕を見つめている。
今までこんなType:Eの表情は見た事がなかった。
妖艶なようにも見える。僕はまた不思議な動悸を感じてしまう。
形の良い唇を動かしたかと思うと、僕には理解出来ない言葉を放った。
「Type:A、私達の卵を作ろう」
「………え」
その発言で、僕らは雌雄のある生き物であり、子孫を残せる関係であることをやっと思い出した。
最初のコメントを投稿しよう!