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「そういうお前はもしかして明日香か?」
「そうそう明日香。久しぶりだねー。そりゃコンタもなつくわけだ」
俺はコンタの頭を撫でながら大人しくさせた。コンタは幼なじみの明日香が飼ってる犬で昔から仲良しだった。ってか、これが明日香か。美人になったんだな。大人目の落ち着いたワンピースが良く似合っている
「亮介何やってるのよ」
「何って昼ごはん」
「あーーー、ごめんごめん。私も弁当あるからそれ半分わけてあげるね」
相変わらず元気がいいんだ。その辺は昔と変わってないんだな。明日香は俺の横に座ると、カバンから弁当を取り出し、おにぎりを一つ分けてくれた。
「ってか明日香こそ何やってるの?」
「散歩。私いまプー太郎なの。東京でOLしてたんだけどさ、疲れちゃって。それでこっち戻ってきてのんびり暮らそうかなって」
東京か。どうりで今まで見なかったわけだ。というか、あの日以来初めてしゃべった気がする。
「亮介は仕事何してるの?」
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