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ふたたびのはじまり
俺の気持ちを一言で吐露するなら、こうだ。
『人生は沼池』
これに尽きる。
足を踏み入れたら最後。
もがいても、その場で静止しても、沈み行く結果は同じ。
もし、脱出できたとしても、必ずズボンの裾に泥がつき、繊維の奥の奥にまで入り込んだそれは、どれだけ洗濯してもなかなか元通りにはならない。
しかし、そんな沼池にこそ咲く綺麗な花もあるのも事実だ。
沼池に浮かぶ緑色のいくつもの円い葉たち。
そこに咲く花は、1枚1枚は剣状の鋭利な形状なのに、それがいくつも集まって円形の白や青や赤色の見事に綺麗な花を咲かせる。
あれはモネの絵画だったか。
夢のような風景
夢のような世界
いつか、あんな場所に行くことが出来るのだろうか。
俺は、いつかそうなれることを夢見ている。
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