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ハイウェイに乗っていたのは約6時間だった。
それから街中を抜けて高原へと向けてさらに4時間車を運転し、付いたところは、白樺の木が生い茂る湖畔のコテージだった。
湖畔の片隅の方で、いくつかの睡蓮の葉が水面に浮かんでいるのが見える。
2軒並んでいるうちの、右側が俺のコテージだ。
俺があの時、レインドロップスへの最後の仕事の前の望みのひとつがこのコテージで、ふたつ目の願いが青色のポロだった。
俺よりも先にそのコテージへと入ったシズクは、内装の豪華さに感嘆のため息を漏らしていた。
まさか、ここまで豪華なものを用意してくれるなんて、正直驚きだ。
まるで、夢のような住まい。
湖畔の見えるコテージで、ゆっくりと過ごすのが俺の理想だ。
生きるか死ぬかの生き方をして来たんだ。
それくらい許されてもいいだろう?
俺は今日からここで生きるんだ。
そして、
ここにシズクがいてくれることは、神様からのギフトと思ってもいいのだろうか。
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