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コテージのウッドデッキで木々を見ながら、そんなことを考えているときだった。
ビッグバイクの小気味良いエンジン音が遠くから聞こえてきた。
それが近付く毎に、そのスタイリッシュなシルエットが明らかになっていた。
そのバイクは、イタリアバイクの傑作でもある、深紅のドゥカティのモンスターだった。
また、ド派手なものを・・
運転手はヘルメットをしていることから人相まではわからないが、まぁジンに間違いがないだろう。
あの時のジンの願いは、俺と同じ条件のコテージと、ドゥカティのモンスターだった。
何よりも、ドゥカティの後部座席に座り、運転手にしがみついている女性・・
きっとジンのミオなのだろう。
バイクを停めて、降りた2人がヘルメットを外した際に、それは確信へと変わった。
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