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獣人のオルウィスがきてから快適生活というか人間らしい生活ができるようになった。 ハインより年上で話題が豊富だし話していて楽しい相手なのだ。 彼の毛皮のおかげで温かく安眠できてるし俺が()せていることを心配して肉を用意してくれて食事が改善され オルウィスは火の属性をもち洞窟にあった天然の()き出てた水に 火の魔法を放ち簡易な風呂というか温泉?をつくってくれて俺が泣くほど喜んだらオルウィスにどんな生活をしていたんだと哀れみのこもった目で見られてしまった。 そんなオルウィスの後ろではユラユラと(さそり)の尾がゆれている。 尻尾は制御ができないらしく自分の尾であるのに勝手に動いて気味が悪いと胡散臭(うさんくさ)い物を見る目で尾を見つめていた。 (たしかに自分の体の一部が勝手に動いたら気持ち悪いよな。) あたりまえだがオルウィスはザミヘルに対してあいかわらず敵対心しかない。 まぁ、尻尾があんなことになったので当然ではあるけれど。 「それじゃ、ちょっと行ってくるわ。」 とオルウィスは食料の調達と洞窟の内部を調べるために出かけていく。 自分のテリトリー何がいるのか分からないのは居心地が悪いらしく どんな生き物がいるのかとか食べられるものは無いか探し歩いている。 「いってらっしゃい」 と俺は見送た。(俺が歩き回ろうものなら迷うに決まってるからだ) そうして数日が過ぎたころオルウィスの様子が何だかおかしい。 更に数日がたつと彼の毛艶がよくなり手触りがよくなった。 「体調がいいみたいだけど、何かいいことあった?」 と俺がきけば目をそらして「………別に。」とビックリするくらい低くいテンションで言われた。 (この感じには覚えがある、尻尾の話題になったときの拒絶反応と同じなので聞かぬほうがいいのだ。) それから妙な質問も受けた。 答えたくないなら答えなくていいがと前置きまでして 「―――のときに透明のが出たが問題ないのか?」と。 俺は体験したことがないので一般論(いっぱんろん)として答えておいた。 が、こんな洞窟でオルウィスは()い人でも見つけたのだろうか? 冒険者などもやってくるところなので出会いはあるんだろう 決めてになったのはオルウィスの行動で ある日から風呂で尻尾を磨き上げていたのだッ!! (うと)ましいしとばかりに邪険にしていたオルウィスが・・・ 何があったんだオルウィス!? 好きな相手ができて蠍の尻尾を洗うほどの心変わりがあったか恋をして毛艶がよくなったか… あるいは、すでに手遅れでフラれて心まで病んでしまったんじゃないかと心配するハインであった。 了 ※次回は別主人公 ×魔物
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