88人が本棚に入れています
本棚に追加
コイツの巣穴へつれてこられたと知ったときは餌として生きたままバリボリ食べるために持ち帰ったんだと絶望してたんだよ、俺は。
(何でこんな目にあうんだろうな?俺が何をした!?)
顔色が悪くなる俺にかまわず魔物は手を使わずに前足で器用に服を脱がしていった
(できれば止めを刺してから食ってくれねぇかな?世話した礼とか…あるわけねぇよな!)
蜘蛛の糸に囚われて身動きのできない俺にピチャピチャと水音が聞こえている
「……ぁ、…んあ"ア゛あ″、ハァ、あ″ッ!!」
魔物が俺の股間を舐めたり吸ったり舌を絡めたりと休むことなく動いている
(味見にしては長すぎるし俺って食用じゃなくて繁殖用だった!?)
俺の後孔には魔物の触肢官が挿れられてどんなに激しく動いても尻から抜けきらない膨らみが肉筒にたたきつけられてるし俺は前後の刺激に体を震わせ何度目になるか分からない迸りを魔物の口へと出していた。
足の間から喉を鳴らして飲む姿を見せつけられ魔物の舌がもっと出せと催促するように先端をグリグリと抉るように動いて精巣が空になるまで解放されず
誰かと交尾をしたいとか欲しいと思ったことも無いし誰かに欲しがられる自分など想像できなかった俺は心の準備もできぬまま魔物があたえる終わりのない快感と超絶技巧に何度か逃げようとした体は藻掻けば藻掻くほど糸が複雑にからまって触れる糸のしめつけが気持ちがいいことなど知りたくもなかった
糸によって開かされた足が限界で掠れた声で「…ぁ足、はな、せ。」
と俺が言えば魔物は足の爪で簡単に糸を外したので俺は魔物の色気のあるくびれ部分に足を交差させると魔物はなぜか俺の力の入らない手を目前にもってくると舌を指に這わせるように動かして―…
両手の指がベタベタになるほど熱心に舐めながら俺の内壁へ移精器官の膨らみをこすりつけた魔物は体をブルリと震わせると俺の体の内側を濡らしたのだった
「毎日、お前が俺の糸を巻くときの器用に動く指を見ていると、どうにも興奮して…」
そう言って俺の指をうっとりと見つめる魔物の前で糸巻きをさせられている。
今日は口を押えてない魔物は体をよじって喜び艶のある声を混ぜながら俺と話していた。
つまりこの魔物は指フェチで糸巻されるのが好きで俺の指が大好きだという告白をしているわけだ
「あ―…はいはい。お前は俺じゃなくて俺の指が好きってことだろ?分かったからもういい」
と言う俺に魔物は「何か機嫌が悪くなってないか?……後で俺の腰を撫でさせたら機嫌なおる?」と首を傾げてきいてくる。
その言葉に俺は糸を巻く手は止めないが顔に熱が上がるのがわかった。
俺が魔物のくびれを撫でたり足を巻きつけるのが好きなのがバレているようだ。
俺のコレは決してフェチじゃねぇ―しッ!
と心の中で反論をしつつ頭ではその感触を反芻して後でマッサージでもしながら触ればいいかと考えていて―…
こうして俺と魔物の奇妙な生活は続いていた
了
最初のコメントを投稿しよう!