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人間はどうしようもないほど愚かなしょうのない生き物で、その証拠に今も遠くの国では絶えず戦争が起こっております。 けれど、神様。 いつもそんなわたしたちを見守ってくださりありがとうございます。 わたしはもうすぐ世界の守り人を引退いたしますが、どうかどうかこのどうしようもなく愛しい子供たちをよろしくお願いいたします。 ――明日はどこから話してあげようかしら。 そんなことを考えながらわたしもまた、子供達の寝息に自分の呼吸を重ねたのでした。
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