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(一)
「こちらヒューストン指令室のトルゲ・ハネルだ。四号ステーション、聞こえるか?」
多少雑音混じりの声がスピーカーから聞こえた。
体格の良い男が奥のブロックから無重力の中を水平に流れてきて、部屋の横についている無線ユニットについている有線マイクを手に取り、口元に近づけて言った。
「こちら国際宇宙ステーション四号の船長のジョージ・シッキンだ。良く聞こえているぜ」
ジョージは向かいの窓の外を見た。青い地球が見えていた。
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