(三)

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「大丈夫。シッコもわかっているって」  ケンがそう言った。 「もう一つ発見した。これは全部でいくつあるんだ?」 「全部で四箇所のハズよ、シッコ」 「なら、私も手伝おうか」 「チッチは待て。何かあったときのために待機だ」 「大丈夫でしょ。私だって船外作業は初めてじゃないのよ」  窓の外を見ると、チッチがステーションを蹴って輸送船の船体の、シッコとは反対側へと向けて泳いでいた。 「チッチ、やめろ!」 「チッチ、船外作業規程は知っているでしょう、戻りなさい!」  ジョージの声に続けてナオミが強い口調で言った。 (続く)
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