寝ずの番

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「ねぇ、男同士のやり方はわかってるの?」  唇が離れると同時に、忍がニヤリと笑って問う。それに翔太は大真面目に答えた。 「大丈夫だと思う」 「それは覚えてるんだ」  からかうような口調をキスで塞ぐ。角度を変えながら深く舌を侵入させ、それと同時に忍のバックル部分に手をかけた。そうしてチャックを下ろし、脱がせる準備をする。一度唇を離すと、忍が名残惜しそうに虚ろな目で眺めていた。翔太のものと思われる唾液で唇が光り、それも相まって扇情的だ。 「ズボン、下ろすぞ」 「もっとムードある言い方出来ないの?」 「悪い」  短く謝ると、下着ごとズボンを引き抜く。すると、ゆるく勃ちあがった男の象徴が目の前に現れた。色も形も可愛らしい、子供のような性器。しかしそれはしっかりと快感に反応して、しっとりと濡れていた。それを見ていると、どうにも堪らなくなる。  触れたい、可愛がってやりたい。そんな事だけが翔太の頭を占領する。あくまでも優しく、ゆっくりと攻め立てて甘やかして。忍が悶える様を想像する。それはさぞかし色っぽくて、そして可愛いんだろうなぁとまるで目に浮かぶようだった。そう考えていると、自然とそこに手が伸びる。 「あっ……」  いきなり掴まれて驚いたのか、忍は小さく声を漏らした。そうして自分の性器が苛められるのを凝視する。翔太が緩やかに扱くたびに、はぁ、はぁ、と興奮で息を乱していた。 「痛いか?」 「ううん。優し過ぎて逆にもどかしい。もっとして」 「こうか?」  翔太が扱くスピードを上げると、ぐちゅぐちゅといやらしい音が響く。もっと、と自分から強請った癖に、忍の腰は引けていた。それを追いかけるように、自身の腰をぴったりとくっつける。 「あぁっ、いい! きもち、いい! やっ、あぁあぁぁん」  翔太の身体の下で、忍が踊り狂う。嬌声の合間に、いい、いい、と何度も告げる口はまだ余裕そうに笑っていて、それを崩したくて翔太は鈴口に舌を這わせた。すると忍の声が一際大きくなる。 「いいっ! それ、い……、イッちゃうっ! イくっ!」  そう叫んだ瞬間、忍は翔太の手に白濁をこぼしていた。
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