推しが尊い

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 今日は、推しのコンサートと云うイベントが開催される。  ちゃんとツイートに告知が更新される度に、毎度のようにチェック、チェックの毎日。携帯の画面で推しのツイートを指でスライドさせる。  毎日の日課だ。推しがツイートするとコメントもリツイート、イイネというボタンを押して拡散させようとする。  ファンが増えるのは喜ばしい事だけれども、推しがもっと遠い距離に居るようで切なくなる。  だからこそ、推しとの距離感を縮める為に握手会やイベント、チェキ会という推しと一緒に写真が取れるのだ。  推しに貢ぐと、お金は自然に消えていく。でも推しの為なら、そんな事なんて気にしないのだ。     だって世界一格好いい推しの為ならば、働くのも苦ではない。
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