5人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなことをして過ごしていた。
彼は恋のことばかり考えている訳ではなかった。ちゃんと大学の勉強のことも考えていた。
他の友達のことも考えていた。高校生時代の友達のことも考えた。大学生としても日々が落ち着いてから、高校生時代の友達に会った。
「バイトだよ。毎日。何しに大学に入ったのか分からないよ」
そう話す友達はいた。
「オレは良いよ。部活に燃えているから」
部活か。同じ大学にはそういう友達はいなかった。
別の大学に通う高校生時代の同級生は話した。
「部活って何部なの?」
別の大学に通う同級生はその同級生にたずねた。
「ラグビー部」
どうりで体がしっかりしていると思った。
「高校生の頃からだったか」
そう返事した彼は、少し意外だと感じた様子だった。
「当たり前だよ」
彼の高校生時代の同級生は答えた。男だけで話していた。
「相変わらず男だけで話しているな」
「ゲイなら当たり前だけどな。違うからな。オレたちは」
彼の友人は話した。三人で笑った。
最初のコメントを投稿しよう!