星の河を見に来るから

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「ええ?今年も行くの、お姉?懲りないねぇ」 大学に入ってから、年子の妹の真由(まゆ)とアパートで2人暮らしだ。と言っても、地元から離れたわけではない。星ヶ丘から、はなれたくなかったのだ。 「今年は、大丈夫、だもん」 「何を根拠に?」 何故か、絵葉書のことをいうのははばかられた。 「3度目の正直、って言うでしょ。順調なら、ナオ、就職してるはずだし」 「2度あることは3度ある、とも言うよ」 「あ~。もうその話はなしなし!」 と言いつつも、夕食を作りながら、食べながら、お風呂に入りながら、ナオのことばかり考えていた。今年こそ、会えるよね・・・?ナオ?
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