Vote3中島沙弥

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Vote3中島沙弥

同期会の後、谷田を焚き付けた。 人の恋愛事に首を突っ込むのは主義じゃないが、何分不器用な二人だ。 もうじき私も居なくなる。 最初で最後のお節介。 鈴菜に 「何~彼氏出来たんだって! 何で教えてくれなかったの?」 とLINEすると、 「いや、だって、この年で恥ずかしいし。 それに沙弥、忙しそうだし」 と、てへぺろ☆なスタンプ付き。 「よし!じゃあ顔拝ませて!セッティングしてよ」 と強引にもってくと 「んー実は、同居してる」 思わず仰け反った。 「えっ?もう?望くんのお墨付き?」 恋愛のセオリーから一番離れていそうな鈴菜が?! ま、逆に離れているから、飛び越すのか。 「実は、会社の保育所の保育士さんなの」 「はぁ~」 気が抜けて、カリコリと頭を掻く 「小泉先生、遼太先生って知らない?」 「あ~保育所自体知らない。社食のフロアにあるやつでしょ?社食もあんまり行かないし」 そんな事を昼休み、午後イチの客先への移動中やり取りし、急遽週末、鈴菜んちに行く事にした。 勿論、事前リサーチして。 営業部で保育所を利用している人に聞くと、一様に 「あ~イケメンだよね?中島さん狙ってるの?」 「遼太先生はアイドル!」 「マジ癒し~」 とか、ルックスに関する事ばかり。 中身は!? と突っ込みたいが、保育士さんと保護者じゃ挨拶レベル世間話程度か。 週末、本人に会って確かめる! と息巻いて、田中家にお邪魔した。
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