「なつき」誕生秘話

1/1
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ

「なつき」誕生秘話

 この際なので、「なつき」が誕生したきっかけを話します。  その頃、私は小学校に勤務していました。  お昼は、職員室で給食を食べます。  事務職員の方と、学生の頃、今の自分を想定していたか話していたのだと思います。 「私ね、中学校の時、何か将来なりたい職業のアンケートがあって、それに『OL』って書いたんよ」 「じゃあ、ある意味、希望した仕事に就いてるんじゃないですか?」 「ほんとになりたいって思ってたんかな? それに、先生から呼び出されて『OL』は職業じゃないって、言われたんよね。何でやったかなあ」  何でそんなアンケートがあったんだろう。  それから、考え始めました。    娘がちょうど、中学2年でした。『立志式』の実行委員になったと言っていました。ああ、立志式。私の時もあったあったと思い出しました。  きっと、その関係で、将来なりたい職業を書いたりしたのだと推測しました。    意識して創作を始めた頃で、題材を探していました。  娘を見ていて、自分の中学生の頃のエピソードが浮かび上がってきたのです。  公募を探すと、100枚の募集がありました。1章が10枚ぐらいで、10章書いたら、100枚になると単純に計算しました。  仕事を定時で終え、家に帰る前に公共施設の自習フロアーに直行し、1時間集中して書く、という毎日でした。  物語は、立志式に向かって進みます。  実際の生活でも、娘の立志式が3月半ばにありました。私の立志式の様子は記憶になかったので、娘の式を描写し、物語を終えました。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!