2.精霊師

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2.精霊師

(零矢)(眩し、、) 眩しい光に照らされて目を覚ます。 零矢は、内心さっきまで見たものを、全て夢と思い込み頭を掻きながら起き上がる。 起こってる異変に気付かないまま吞気に目を擦り始める。 だがぱっと桜井の顔が浮かびうろうろと辺りを見渡してその異変に気付く。 (零矢)(あれ?あいつら何所行った?) 桜井達が、居ないことに、しかし変わっているのはそれだけでは無い事を零矢は、まだ気付かないまま辺りをうろうろしながら桜井達を、探すことにした。 しかしその周辺には居なかった。 最終的に零矢が出した結論は、ドッキリを、しているのではないかと言う結論になった。 (零矢)(はいはいもう良いですよ。早く出てきて下さい) 手を腰に当てながら周りに向かって 呼びかけ始める。 だが出て来ない。 (零矢)(たっくしょうがねーな) とポケットからスマホを、取り出し画面を、 見る圏外だった。 (零矢)(はっどういう事?) さっきまで普通に電波が繋がっていたはずなのスマホを、人差し指で突きながら困惑する。 (零矢)(桜井も出て来ないし、一体どうなってるんだ!) と老婆から受け取った懐中時計を、やけくそに床に叩き付け様とした時ある異変に 気が付く。 (零矢)(おいおい!数字の並びがおかしいぞ) 懐中時計の12桁の数字が並べられている部分の数字が、(096708141440)に変わっていた。 (零矢)(これ、、このまま読み取ったら967年8月14日って事になるじゃん。 967年ってあれだろう、ルイなんちゃらが居る時代だろう) 零矢は、頭を手で抑えながら (零矢)(あるわけ無いよな、、、回線なんか、、、) 事実として突付けられた事実が真実へと変わった絶望感から顔を青くして笑うしかなかった。 (零矢)(そんなんSFでしか聞いたことねーよ) もはや考えれば考えるほど程何もしたく無くなってくる。 零矢は、両膝を、地に付け傍観した。 このあまりにも受け入れなれない現実から目を逸らすにはこれしか方法は無かった。 しばらく傍観していると横道から低いの悲鳴と共に男が、現れた。 何かから逃げてきたのだろうか?怯えた表情でこちらの存在も気づいて居ない程に慌てている。 声をかけるか迷っているとそれを裏付けるかの様に黒いフードを、被った怪しげな男が、同じ道から現れた。 やはり追われている様だ男は、ビクビクしながら逃げようとするが、その先は行き止まりになっていた。 男はこちらに気づいたのか青白い顔しながら こちらに何かを訴えている。 黒いフードを、被った男はニヤッと不敵な笑みを、浮かべて追われてる男へとゆっくりと近付く。 まるで足が折れた鹿を、少しずつ恐怖を、植え付けながら襲うように。 その光景を、見てからの決断は、とても速かった。 素早く立ち上がり追われてる男とフードの男との目線を、遮りる様に割り込んだ。 フードの男は、動揺もせず無視する様に 零矢から通り過ぎようとしたその時。 (零矢)(おい!何、素通りしようとしてるんだよ!) とフードの男の腕を、 バッと掴み黒いフードの男の足を、止めさせた。 追われている男は、一連の流れを、見てきょとんとしている。 (零矢)(突っ立ってないで早く逃げろ) と追われている男に視線を、合わせてそう言い放った。 追われている男は、全速力で、その場から立ち去りようやく 一段落終えたと思ったその時、突然右手で押し倒した。 (零矢)(はっ⁉) (フードの男)(せっかく獲物を、追い詰められてたのによ~) と今まで一言も喋らなかったフードの男が、めんどくさそうに発した。 (フードの男)(まっお前を、あいつの代わりにすればいいか) と不敵な笑みを、浮かべたと同時にフードの男の影に翼の様な物が生え出した。 そして徐々にその輪郭を、形成していくと同時にフードの男から離れていくまるで分離するかの様に。 約5m離れた時その輪郭の形成が、パタリと止まった。 その影からゆっくりと何かが浮かび上がったより立体的で生物的な『それ』は、幻なんかではかたずけられない説得力を、零矢に見せつけた。 その威圧に魅せられ認めざる負えなかった。 (零矢)(なっ何だよこれ、こんなの有りか⁈) 『それ』は約全高8mで尻尾は全高の約4mは長く、黒い皮膚の上に黄土色に 限りなく近い骨が、頭部や、背部に乗っている。 そして肋骨と思われる部位には、角の様な物が左右に付いている。 所々に骨の欠片であろう物が皮膚に付着している。 (零矢)(勝てる、、訳、、、ない) 零矢は、追われていた男が、怯えていた訳が、 理解出来た。 だがそれを、理解するのが遅すぎたと言う絶望を、突付けられた。 (???)(こっから先は、俺に代われ) と脳内で唐突に聞き覚えがない声が響いた、、、、
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