1.架空の未来と過去

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1.架空の未来と過去

{過去}この世界は壊滅へと着実に進みつつあった。 だがその壊滅を阻止しようと動き出す者が、 この時代には存在した。 レイの目線の先には廃墟と化した町の建物そして、兵士や市民が倒れ、死んでいた。 (レイ)(ちっここはもう全滅したか?) そしてその上空から見下ろした光景は、 地獄絵図だった。 (レイ)(んっあれは!) レイの目線の先には、見慣れた人が壊滅した町中を歩いていた。 そしてレイは、その人の真上から、降下して、 レイに乗られているモンスター(妖精)から降り崩壊した町に足を着ける           (レイ)(無事だったのか?ハーレド) ハーレドは、レイが所属している【護衛守護兵】の副指揮官していた。 護衛守護兵は起きた犯罪を、予測しそれを、「確実」に、阻止する組織である。だが最近は、俺たちからしたら、訳が分からないまま事件が完結することが多くなった。 なのに何故、この事態が発生した?・・・と 少し考え込んでいると、 (ハーレド)(お前が生き残っていてくれて嬉しいぞ) (レイ)(だけどもう全滅して恐らく護衛守護兵は、俺とハーレドだけなんだ、どうしろって言うんだ) と言い放ち感情を抑え切れないレイは、ハーレドの胸倉を、掴み攻め立てた。  ハーレドは胸倉を、掴まれたまま、微笑みながら(それが、あるんだなあ俺たちいやお前一人だけどもこの状況を、解決出来る手段があるんだぜ)レイが、困惑してる中ハーレドは、そう言い放った。 (ハーレド)(お前は、知らなかったのか?) (レイ)(何を?) まあこうなるかというような表情を、 浮かべてから、ハーレドは、持っていた袋から 「時計」の形を模した物を取り出した。 (レイ)(それは・・・) ハーレドが、取り出したのは【羅禪時計】だった。         らぜん (ハーレド)(【羅禪時計】は知っていたか) 羅禪時計は、「過去」「未来」を、行き来出来る時計しかし世界に3つしか存在しないだが使用するには【羅禪時計】に、選ばれた人間または、使用者の承諾により使用可能になる。 ただし使用者が、権限を他の者に使用権限を、与えると、その者は使用権限を、放置したこととなりまた使用する場合は、利用者に、承諾を得る必要がある。 (レイ)(てっえってことは貴方は今羅禪時計の使用者ってことなのか?) (ハーレド)(そうだ) レイは、驚きを隠せなかった。 だがこれで最近の「訳が分からないまま事件が完結する」という辻褄が合った。 (ハーレド)(お前に、羅禪時計を託す) それは、レイにとって一瞬ながら衝撃的な発言だった。 (レイ)(これは、ハレードが持っているべきだ!) (ハーレド)(俺には、もう戦う力なんて残されてないんだ) どういうことなのか察しが付いた。 (レイ)(まさか癌) (ハーレド)(あーそうだ) ハーレドは、レイの手を取り (ハーレド)(これを、お前に託す) と言い羅禪時計を手に置いた。 (レイ)(でもなんで俺が) 色んな事が判明し更に困惑するレイ。 (ハーレド)(俺じゃ【ミディル・ユべリア】を倒せないからだそれに 時代は先導者を選ぶからなぁ) (レイ)(分かりましたよ) 納得は行かなかったが、ハーレドには何か提案があるのだろうと思い聞くことにした。 (ハーレド)(あんなに反発してたのに意外だな) (レイ)(貴方にはこれをどう使うかそしてこれでどうすればいいのか 聞かなけらばいけないからな) (ハーレド)(そうだなじゃあ先ず) そしてハーレドは羅禪時計の細かい使い方を、 説明し出す。 ある程度説明をし終えた後に続けて今後のやるべき事を、伝えようとした時に・・・ 暴風を発生させながら、上空から音速の速さで何かが接近した。 そしてレイとハーレドがいる上空でその何かは、止まった。 見上げるとその上には、小柄で黒いドレスを着飾り首元に先程ハーレドに渡させた羅禪時計を首に掛けているユべリア がゴミを見るように、下を見下ろしていた。 (ユべリア)(羅禪時計の使用者とは思えない行為だな このゴミクズめ) レイは表情を変え怒りながら ユべリアに叫んだ。 (レイ)(ユべリアーーー!) (レイ)(俺は貴様を貴様だけは絶対に許せない) これはレイにとって初めてだった人に対しここまで怒りを覚えたのは。 (ハーレド)(逃げろ!) (レイ)(何言ってるんだ奴がこの目の前にいるんだぞ!) (レイ)(世界を崩壊させた相手が!) 怒鳴りながらお互いの主張が中で ユべリアは、光線を放ちレイとハーレドの隙間に与てる。 (ユべリア)(戦うなり殺されるなり逃げるなりどちらか選べ) (ハーレド)(早く行け 未来に) (レイ)(何で未来なんだ!) と問いただすがハーレドの返事は、 変わらず「未来に行け」と言うことしか言わなかった。 その会話を聞くのに飽きたユべリアが、無数の 紫色の光を出しレイたちに与てようとした。 意味が、分からなかった既に崩壊している未来に何の望みがと考えながら (レイ)(お前を信じてるぞ) と言いレイは羅禪時計の12桁の数字が並んでいる部分の 数字を(201906151317)に変更した。 すると羅禪時計の針が、物凄い速さで回転しだし、次第に光が舞い出した。 その外からは光段々とレイが薄くなっている。 そして消えた。 (レイ)(ここは) レイの目線は光の玉が舞い上がっているという光景だった。 レイには光が通り過ぎていく感覚だが実際は逆だレイが通り過ぎているだけだった。 そして暗転した。 【その頃】 二人残されたハーレドたちは、 静けさの中睨み合っていたのだった。 (ユべリア)(これでお前と私だけだな) 微笑みながら見下すかのようにそう呟いた (ユべリア)(光栄に思うんだなお前がこの最後の犠牲者だ嬉しく思えよ!) (ハーレド)(本当光栄だよ) (ハーレド)(お前ついてないよな) ハーレドは上目遣いをしてそう言い放った。 (ユべリア)(何だここに来てはったりか?) (ハーレド)(だって○○○○なんだからな) {未来} 一方未来側は、平和な日常生活を送っていた。  涼しげな朝に俺こと時道零矢(ときみちれいし)はフランスに訪れていた。 何しにフランスに来たかと言う理由は単純 そう修学旅行だ。 フランスと言えば上品な印象だがこの坂木原高校は、治安が悪い要するに不良高校なのだ。 (零矢)(はー割に合わねーよな) と隣に居る同級生の桜井咲美(さくらいえみ)に語りかけた。すると咲美は少し呆れた表情を、しながらこちらの唇に人差し指を、 当て口を、モグモグさせだした。 桜井が、口をモグモグし出すのは、 癖で今から反論しますよの合図。 (桜井)(大体時道は、ロマンって物が、 一㎜たりとも分かってない‼)  やはり反論して来ましたねと、 ほんの数秒前の自分に失望しながら 心の中でそう呟く。 と言うのも分け合って桜井が、反論し出すと まるで親に説教されてるんじゃ無いかと言う 感覚に落ちうり頭痛が起こる程に 疲れるからである。 (桜井)(フランスって言うのはね...) こうして桜井の反論(意見の押し通し)は、 約30分以上続いていた。 頭痛でいつぶっ倒れても可笑しくない 私、時道零矢は、桜井の気を逸らす為に 修学旅行の1週間前に桜井と約束したフランスのお土産を、買うことにした。 (零矢)(でもお前って子供みたいに駄々こねて反論するのにお土産の指定はしないんだね) そうこの桜井は、反論し自分の意見を、 押し通す癖が、有る割に物関連に関しては、 何故か要望が、無いのである。 (桜井)(はっ) 不満そうに返事を、したあとに (桜井)(どんなのを想像しているわけ?) とこちらに質問し出した。 (零矢)(いやーさ、何て言うのあのー女の子ってブランドの○○欲しいとか言うイメージしか無かったから聞いてみただけ) (桜井)(じゃあ何か要求していい?) (零矢)(いやマジ勘弁っす) (桜井)(私は、ブランド物とか言うクソ物価な物より少数の世界に2つしかないとかいう物の方が好きなのよ) 「少数しか作られないのはブランド品より 高いんですからね」と言いそうになったがまた メンドイ事になりそうなので、言葉を飲み込んで聞き流す。 (桜井)(それに、、、時道との思い出の 印が欲しいの、、、) この会話を、聞いて語弊が、生まれそうなので 訂正するが別に俺たちは、カップルという奴ではない何故か突然絡まれてカップルの様な 振る舞いを、されてるだけ。 しばらく桜井と会話を、していると この明るい道ぞりとは、一変した薄暗い通り道から千切れたモーフを、被った老婆が、零矢の腕を掴んできた。 (零矢)(はっ⁉)  (老婆)(就学旅行生だろお土産に ぴったりな物が有るからついて来なさいな) とその老婆が、語り掛けた。 (零矢)(何?このBBA⁉) と零矢が戸惑いながら叫び出す。 そりゃ暗いところからいきなり腕掴まれたら 誰でもそうだが、零矢戸惑ったのには別案件があった。 その老婆の服は破れ千切れていて体系も 平均より痩せていたこれらの特徴から零矢が連想したのが そうあれだホームレスである。 零矢は、ホームレス即ち超下級市民が、 売る商品に対し戸惑いを隠せずにいる。 と同時に怪しみ始めている。 (桜井)(何考え込んでるのよ。行きましょ) 桜井が零矢の背中を、叩きスキップしながら 老婆の後を、なぞるように向かい出した。 ( 零矢)(おい⁉待って) と言ったが、聞こえない距離なのか 桜井が、無視したのかは、分からないが、 そのまま追いかけている。 ため息を、吐き疑心暗鬼で、老婆と桜井が向かった桜井を、追うことにした。 しばらくし行き止まりとなっている建物の 壁に座り込んでる老婆と桜井が、見えてきた。 (老婆)(全く遅いじゃないか) (老婆)(これでようやく本題に入れる) と言い予めこの場所に置いていたであろう箱を、開けその箱に入っていた物を、こちらに見せた。 1つ目は、現代寄りの⒓桁構成の懐中時計だったで2つ目は、昔の教科書とかで載りそうな古臭い懐中時計の2種類が、それぞれ丁度2つ箱の中に入っていた。 それは、何の編てもないただの懐中時計だった。 (老婆)(羅禪時計を、おぬしらになろう) と老婆は、古臭そうな懐中時計を、こちらに 差し出す様に手に置いた。 (零矢)(これ何すか) 見た限り普通の懐中時計にしか見えなかったため一応聞いてみた。 (老婆)(これは世界に3つしか存在しない 特別な懐中時計。) と説明だけ老婆は説明した。 (零矢)(隠さなくって言いんで本当の事 言ってもらって良いすか) 零矢は、これだけ生活するのが厳しそうな奴が 世界に3つしかない物を持つているはずが無いと思いもう一度老婆に聞いてみた。 (老婆)(これは世界に3つしか存在しない 特別な懐中時計。) これは駄目だと絶望し頭を抱えてしまっている 零矢とは、真逆に桜井は、目をキラキラさせながらその時計を、見ている。 確かに素体は、黄金色で密度感も感じるが 何でそんな物を持ってるんだってところもあるし何より定価が、とんでもなく 高いに気が居ないと思うと この場から逃げたくなる。 桜井も何か機嫌が良いし一応値段くらいは 聞こうと思い聞いてみる。 (零矢)(これ何円するんですか) (老婆)(無料) ため息を吐き、キラキラした目で懐中時計を、 見つめている桜井に視線を飛ばし。 (零矢)(桜井さんご自身でご判断してくださいませ) すると首をブンブン振りながら 手を挙げて【欲しい欲しい】と連呼し出した。 (零矢)(じゃあこれ貰いします) 時計を老婆に要求すると老婆は不気味な 微笑みを浮かべながら懐中時計と その取扱説明書を渡してきた。 何故懐中時計なのに取説が必要なのか と思いながら懐中時計と取扱説明書を、 受け取る。 すると懐中時計が、突然発光し針が逆回転し始めた。 老婆に問いかけようとしたその時に いきなり辺りが真白になった。 そして噛砕かれる感覚と共に真白だった空間が、暗転した。 妙な浮遊感を、感じた。 今まで風すら出てなかった空間に風が吹き出し白い光が、こちらに向かうように上昇している。 零矢は察した白い光は上昇しているのでは無く 自分がゆっくりと浮遊しながら降下しているのだと。 そしてその白い光が徐々に、増殖しながら無数に広がり始めた。 その中にぽつんと青い光が、発光し出した。 小さく弱く発光するその光が、 拡大しながらこちらに接近するに連れ その中に薄っすらと人影の様な物が、 浮かび上がり始めた。 濃くなって行くにつれ目線に写っている人物が、手を、こちらに伸ばしているのが、分かった。近付いて行くにつれて奥の男が、同じ懐中時計を、持ってることに気づいた。 無意識にこちらも手を、伸ばしてしまった。 何故だろうか?懐かしさを感じたその時、懐中時計が、光始めた。そしてその光は、膨張し手前の男の手に触れられる距離で、 視界が、真っ白に染まった...
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