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ANO-O-025 大地の種
《管理、収容》
ANO-O-025は耐久性の高い壁で囲んでおり、いつ爆発が起きても収容室が破壊されないようになっております。外見は拳大の大きさで落花生のような見た目をしており、鉄球をもったかのようなズッシリと重いくらいの重量があります。
管理方法はとくに何もありません。実験の結果完全に放置でも全く問題はないと当社は判断致しましたので危険度は epsilon(ほぼ無害) と致しますが、このANO-O-025に管理業務を致しますと危険が無いわけではない為、その説明を以下に記しておきます。
《管理業務での影響と注意点》
まずこのアノマリーに10秒間触れると、触れた職員は「力がみなぎってくる」や「体が熱くなってきた」という話を聞きました。
そこで身体能力を計測したところ、驚異的な筋力の向上、持久力の向上などを確認できました。
その職員のバイタルチェックを実施したところ、どうやらANO-O-025からその職員に磁場のエネルギーが大量に流れ込んできていました。この影響で身体能力の向上が起こっていたようです。
そしてそのエネルギーは抜けることが無いようです。恒久的に能力上昇に恵まれるでしょう。
その後の実験でさらに恩恵を得られた職員達の連鎖反応もありました。恩恵を受けた人数が多ければ多いほど能力向上も倍加していくようですので、これを活用すれば脱走したアノマリーの対処も有利に行う事が可能でしょう。
ただしそれに伴う大きなデメリットもあります。恩恵を得られた際に、その職員が爆発して死亡するという事故が起きました。
そしてその後に判明した事なのですが、それ以前に恩恵を得ていた職員達全員が爆発して死亡しています。
どうやら管理業務を行った際に一定確率で実施者が爆発するという危険があるらしく、たとえ成功したとしても次に管理する者はそれよりも高い確率で事故が発生するとの事です。
対策が何かしらあるのではないかと 妃柱 まり氏 に管理を依頼したのですが、絶対にやりたくないとの事だったので誰がやったとしても完全にランダムなのでしょう。
また、鎮圧作業中アノマリーに殺害された場合でも同様に爆発し、その時も恩恵を得ていた職員達全員が爆発して死亡しています。
この事から恩恵を得ていた者が誰か一人でも死亡すると、連鎖反応を起こし恩恵を得た者全員が爆発死亡することが判明いたしました。
しかし、一見これはデメリットでしかありませんがこの爆発の威力はとてつもなく大きいもので(非常に生命力の高いアノマリーでさえも一撃で鎮圧成功)、上手く活用すれば生体爆弾として使用もできますので上手く活用してください。
《実験結果》
恩恵取得者数 1 爆発率 3%
2 8%
3 15%
4 23%
5 40%
6 65%
7 97%
8 100%
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