ANO-L-005 爛れる樹木

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ANO-L-005 爛れる樹木

危険度 gamma (危険) 《形状、特徴》 ANO-L-005は、通常の樹木と同様に根を地面に生やし、丸みを帯びた葉を形成します。表面は何かで溶けているように爛れており、甘ったるい香りを発しています。 《記録》 ANO-L-005は、1分毎に強烈な匂いのガスのようなものを発し、そのガスを吸い込んだ下級職員のを確認しました。 この状態になった職員を005-1とします。 005-1は食事、睡眠等の生命を維持する行動を一切しなくなり、常にANO-N-005の世話をするようになりました。 005-1はANO-L-005と同様にガスを噴出し、そのガスを吸い込んだ別の職員も精神汚染に侵されるようです。 そして、005-1が死亡すると、ANO-L-005に人間が通れるほどの大きさの穴が出現しそれに吸い込まれるように歩いていき、中に消えていきました。 そしてその穴は30秒後くらいに閉じられたそうです。 《管理》 ANO-L-005の作業をする場合は、精神汚染を回避するために必ずガスマスクを着用してください。そして施設内でのガスの充満を防ぐためにも出入り口は3重扉とします。 部屋に入る際にはまず1番目の扉を開ける前に1番目と2番目の扉の間の空間にある空気清浄機を作動させ、気体を浄化させてください。 清浄化が完了したら、1番目の扉を開け、必ず1番目の扉を閉め切ってから2番目の扉を開け、2番目と3番目の扉の空間に移動します。 そして同様に2番目の扉を閉め切ってから3番目の扉を開け、忘れずに3番目の扉を閉めて作業に取り掛かってください。 作業を完了し、退室する際も細心の注意を払ってもらいますが、その前に精神関連のバイタルチェックを行います。 このチェックに異常が診られた際には、精神汚染の有無に関係なくその職員を005-1とし、即座に処分する工程を進めましょう。
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