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「起きて」 目覚まし時計を止めて隣で眠る彼氏、誠司(せいじ)に声をかける。 「うん…5分待って…」 ごろんと転がって誠司は目を開かない。 「いっつも起きないじゃん」 パシンと肩を叩いてから私はさっさと起き上がって服を着替えた。 洗濯機を回してから、キッチンに行ってとりあえず卵を焼く。 鍋に水を入れて火にかけた。 誠司が起きてくる気配はない。 マグカップを2つ出してそこにインスタントのコーヒーを入れた。 トースターにパンをセットしてもう一度寝室に戻る。 「誠司!」 声をかけると 「あと5分…」 ぽつりと言って誠司は頭まで布団をかぶった。 「知らないからね…」 ため息を吐いて私はキッチンに戻る。
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