第3話 告白

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第3話 告白

外は雨は止んでいた。代わりに、厚い雲に覆われている。 初めて陸斗と出会えた世界線が出来ている今、優愛には告白したい気持ちが高まっていた。 秘密基地から出てきた陸斗を見て、優愛の気持ちは最高調に高ぶって、思わず告白してしまう。 「陸斗くん、実は私、陸斗くんの優しくて温かみのある声にキュンときたり、陸斗くんとの交信の日々が楽しく思えて、いつの間にか陸斗くんのことが好きになっちゃった」 優愛は胸の前でお願いポーズをする。 「どうか、私と付き合ってくれませんか?」 優愛からの告白に、次第に顔を赤くして、陸斗は答える。 「俺も、優愛の可愛い声が好きで、お互いのゲームの紹介をし合うのもすごく楽しくて、俺も次第に優愛のことを好きになってた。こんな俺で良かったら、付き合ってください!」 こうして2人は両思いになり、付き合うことに。 陸斗と優愛は恋人繋ぎをしながら、秋葉原を目指した。 しかし、優愛の持っている硬貨や紙幣も陸斗が持っている硬貨や紙幣も異なり、電車に乗れないことがわかった。 その時、黒いスーツに黒のシルクハットの青年が優愛たちに声をかけてきた。 「こんにちは。もしかしてと思って来たんだけど、君たちはきっとこの世界線上で使われている硬貨や紙幣を持っていないだろう。ここから東へ2分くらい真っ直ぐ歩くと、世界線超越者専用の両替所があるから、そこで両替してくるといい」 「「ありがとうございます」」 ここで陸斗が聞く。 「ちなみに貴方はどちら様ですか?」 黒いシルクハットの男は答えた。 「私かい? 私はワールドラインパトロールの(きょう)。やってることは警察や警備員と同じさ」
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