2人が本棚に入れています
本棚に追加
出会い
この声…忘れもしない、人を馬鹿にしたような鼻につく声。
工場の割れた窓から差し込む光がその正体を照らし出す。
サラサラとした癖のある赤髪、170はある身長。顔にはうさぎの仮面をかぶり、その下には鋭く光る黄金の2つ目があった。
蜃気楼のようにゆらゆらと暗闇から現れる、
その姿に僕は見覚えがあった。
そう彼の名は…
「常夜霧 遊馬…!」
僕は彼の名を叫んだ。
「正解っ!さすが名探偵さんですなぁ〜。」
彼は人を嘲笑うかのように笑いながら、大きく両手で拍手をした。
最初のコメントを投稿しよう!