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出会い
「はぁー。」
僕は思わずため息を漏らした。
「そんなに露骨に嫌がらなくてもいいじゃないかぁ～。それよりも‥‥その物騒なものをおろしてくれないかなぁ～。」
彼はけらけらと笑いながらわざとらしく両手を上げ、右手の人差し指で僕の持っている銃を指してきた。
どうやら彼はこの状況を楽しんでいるらしかった。
「はぁー。で、用件はなんだ。」
僕は本日二回目のため息をつきながら着ている白衣をひるがえし、腰にあるポッケトに銃をしまった。そして、いつものように両手を白衣のポケットに突っ込みながらいつもより低い声で言った。
「そんなぁー、急かさなくてもいいじゃーん。」
彼はそんな軽口をたたき笑いながら、右手をひらひらとさせている。
常夜霧遊馬。こいつはここらあたりで最も有能な情報屋だ。幼い頃から英才教育を受けていたらしく、記憶力はさることながら体力や飲み込みの早さは科学者並かそれ以上だろう。昔は大企業の跡取り息子だったらしいが、訳あって今は家出して情報屋をやっているらしいかった。
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