―…魔法の絵の具…―

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ある朝。 とても清々しくて、とても気持ちの良い朝。 いつもより早く起きた私は、手早く顔を洗い歯を磨いた。 そして、庭を見渡せる大きな窓を全開にし、そのすぐ近くにある椅子に座る。 着替えだって? そんな事をしている時間はないよ。 朝食? そんな事をしている時間はないよ。 だって、こんな綺麗な朝…またいつ描けるか分からないじゃないか。 いつものようにスケッチブックを開き、他の道具を……。 あれ? なんでだ。 昨日、月を描いた時には確かにあったはずなのに。 私の大切な、魔法の絵の具たち……。
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