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帰省した初日は、
祖父も、
俺を覚えていたのか、
喜んでくれた。
叔父さんも、叔母さんも
『純くん、大きくなったわねー』と
声をかけてくれ、
夕飯は、ご馳走で、もてなしてくれた。
『愛も、慎二も、田舎は嫌だって、全然、帰って来ないのよ』
叔父の、子供である、愛ちゃんと、慎二くんは、
昔は、よく遊んだもんだ。
やっぱ
都会に出ると
なかなか、
帰れなくなる。
俺だって、1週間の夏季休暇がなければ
わざわざ、この、帰省ラッシュに
新幹線に在来線に、何時間もかけて、帰りたくない。
まぁ、
子供の頃のように
遊びまわりたいわけじゃない。
愛や慎二がいなくても
別に、困ることはない。
その日は、
叔父さんと、酒を飲みながら
昔の話をした。
叔母さんからは、
『純くん、結婚して、お母さんを安心させなさいよ』
と、言われてしまった。
酔い潰れた、叔父さんを
叔母さんが
寝室に連れて行き
昔から、
俺が使ってた
客間に
俺は、入った。
すでに
布団は敷かれていて
俺は、子供の頃
この部屋が怖かったなぁ、とか
色々と思い出していた。
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