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俺は夏休みを利用して 母の田舎に来ていた。 母の実家は、 今は、母の父親と兄家族が住んでいる。 母の父親、 俺の祖父は、 90歳 まだまだ、元気だった。 俺も、35歳だ。 都会で、働いていたが 子供の頃は、夏休みの度に この、田舎に帰ってきた。 子供の頃は 木登りもしたし 川で泳いだり、 畑のスイカを 勝手に食べたり 虫取りに夢中になったり ここは 都会では味わえない ワクワクした場所だった。 今では、 川遊びも、虫取りも 全く興味がなくなった。 高齢の祖父の様子をみてきてと 母に言われて、 何十年振かに、 帰ってきた。 母の仕事は、夏季休暇のない仕事だったので 暇そうな俺に頼んできた。 まぁ、 俺は、 独身で、彼女もいないし 1週間の、夏季休暇を 特に、予定もなく、 家で、ゴロゴロする予定だったので 気分転換に、 大人になった、今の自分が 子供の頃のような ワクワクした気持ちになるのか 少し、興味もあった。 母に、 『おじいちゃんが、ボケてきた、って兄さんが言ってるから、ちょっと、みてきて』 と言われて 別に、 じぃさんが、心配だとか 思わずに、 『わかった』と 返事をしていた。
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