4319人が本棚に入れています
本棚に追加
その真面目さが、俺にはしっかり伝わって来る。
もちろん…
俺も穂乃果以外は見ていない…
穂乃果には、それだけの魅力がある。
氷野さんと俺は…敵対することは無かった。
でも、本当は…
氷野さんを初めて見た時に、大きく心が揺れた。
穂乃果を奪われたくないと…
だけど、食事をしながらいろいろ話しているうちにその不安は無くなった。
ほんの1時間で相手を信頼させる人格。
きっと、仕事でも成功すると確信する。
穂乃果と2人にさせたのも、その信頼があったからだ。
いいかげんな奴だったら、その場で穂乃果を連れ帰っていた。
『昨日は…ありがとうございました。穂乃果さんと話す時間を与えてくれて』
『いえ、どうぞ座って下さい。どんな風にしますか?』
『お任せします』
『…わかりました。じゃあ、軽くハサミを入れてセットしやすいようにしておきます』
最初のコメントを投稿しよう!