4287人が本棚に入れています
本棚に追加
/229ページ
『よろしくお願いします。嬉しいです。あなたのような人気のカリスマ美容師さんに切ってもらえるなんて』
眼鏡を取った鏡の中の氷野さんは、本物のイケメンだった。
綺麗な目をしてる。
この目に見つめられたら、女性は…
きっと、みんな…ドキドキしてしまうだろう。
昨夜は、穂乃果が帰って来てからほとんど話をしなかった。
穂乃果が、氷野さんと何を話したか…
全く気にならないと言えば嘘になるけど…
あえて、俺は何も聞かなかった。
全てにおいて穂乃果を信じてるから…
ただ、それだけだった。
『…月城さん…』
『…?』
『穂乃果さんのこと、どのくらい好きですか?』
突然の質問に驚いた。
俺はカットの手を止めることなく、その質問に答えた。
動揺した姿は…見せたくなかったから。
最初のコメントを投稿しよう!