お見合い相手は本当に素敵な人~悠人side~

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『穂乃果さんを愛する気持ちは…僕、月城さんに負けません。そこだけは、絶対に勝ってる自信があります!だから、すぐには彼女を忘れられないです。忘れるのにいったいどれだけ時間がかかるのか…考えたらちょっと怖くなります』 そう言って、少し、笑った。 『でも、僕は…2人のことは応援します…遠くから穂乃果さんの幸せを願います。月城さん…絶対に、絶対に、穂乃果さんを幸せにして下さい。あんな素敵な人、泣かしたら…僕は絶対許しませんよ』 鏡越しに俺を見て、真剣な眼差しで氷野さんが言った。 『…わかりました。必ず、幸せにします。俺も、心の底から彼女を愛してるから…』 氷野さんは、ゆっくりとうなづいた。 俺はカットの続きをしながら、穂乃果を幸せにしたいと… ただそのことだけを考えていた。 『ありがとうございます。さすがですね…こんな感じの髪にしてみたかったんです。嬉しいな』
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