44人が本棚に入れています
本棚に追加
「で…これから、どうするんですか? あの…僕らは?」
ベロの上いっぱいに広がるアメの甘さにウットリしつつ…ワレは尋ねんとス。
だって、そう…考えてみるに、ソコラの重要な点については、コチラは未だに何にも教えてもらってとか無いんだもの。
このひとのことだから、何の目的も無いままに、ココまでの距離を歩いてきたワケではないんだろうし、ね。
「あ…そうだよね、一応言っとくね」
と…カヲリさん、振り返りながら。
その…左右のホッペが、均等に膨らんでいるのは…あるいは、ワガお口の中には一個であるアメ玉が、彼女のお口には二個!…隠れているためであるか…!?
「来るよ」
とか。
カヲリさん…?
「…はい?」
…何が?
「たぶん、総出で、押し寄せて来る、だろうね…、『ひとりで来なよ? さもないと、マユコがボウズになっちゃうよ?』なんて、私は言っといたんだけど、ね」
「いや、あの、ですから、」
…誰が?
「場所はねえ、さっきの店の前、…だから、私らは今、グルって裏道を一回りして、戻って来たってワケ、…この辺り、例の『glass valley』の裏だったとか…もしかして気付いてなかったのかなヨド坊は?」
「え?」
とか…フヌケた返事をしたきり…このナス☆エイジとしては、言葉に詰まる以外には無いよね。
そんなんに気づくはずなど…このボクネンジン☆ザ☆ワガハイに限って、あるワケが無いじゃねえのよ…。
イヤ。
そんなことは…サテオキ。
最初のコメントを投稿しよう!