369人が本棚に入れています
本棚に追加
「さてと…そろそろ、」
「そろそろっ、そそそそろそろっ。」
「大丈夫?箕輪さん、俺、別にとって食うなんてしないから。」
「へいっ、そうですよね!とって食うなんて、、、食うっ!?」
「箕輪さん…、へいって。」
テンパり過ぎだ私。
落ち着けっ。
課長も呆れてるよね。
「俺、こっちで寝るから箕輪さんベッド使って。ああ、それとも5階に送ってこうか?無理してここに泊まる必要もーーー」
「嫌で…す。か、帰りたくありません。」
「箕輪さん、でもさ…」
課長を困らせてる?
恋愛経験値ゼロのアラサー面倒だよね?
だけど…
それでも私…
「課長に触れて欲しいです。」
沈黙怖いよ…
「…本当にいいの?」
漸く喋った課長の目を見ると一つ頷いた。
「そっか…俺も同じ気持ちだから、嬉しい。」
そっと手を取られベッドの端に二人で並んで座った。
「嫌なことはしない。だから無理な時は言って?大切にしたいから。箕輪さんの初めてを嫌な記憶で残したくないから。」
私の両頬に手を添え課長が言う。
「はい…大丈夫です。課長になら、たくさん触れて欲しっ、ん…」
課長の唇に塞がれ最後まで言えなかった。
最初のコメントを投稿しよう!