恋をするなら月曜日に

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「風呂…、入る?」 「風呂っ!入りますかっ!いや、そりゃ入りますよね。はい、入りますです!」 「箕輪さん…やっぱり止めとく?無理させてない?」 心配顔で課長が聞いてくる。 「だ、いじょうぶです。」 「そう?だけど約束して。無理しないでほしい。俺は箕輪さんとのこと大切にしたいから。」 「課長…」 「じゃ、まぁ、そういうことで、先に風呂入ってきなよ。」 「いえいえいえいえ、滅相もない。そこはこの部屋の主からぜひとも。」 「主って…いや、だけど俺の後に入らせるとか…うん、本当にいいよ。先に。それとも一緒に入る?」 「ななななにを仰るっ!」 「アハハ…仰るって。」 テンパる私を見てお腹を抱えて笑う課長。 あー、駄目だ。 こんな調子ではお風呂の順番だけで、このまま朝を迎えかねない。 あっ、そうだ。 「課長、ーーーー」 「お待たせしました…」 まだ乾ききらない髪を梳かしつつ部屋の中へ入って行くと課長は床にゴロンと寝転がっていた。 「あっ、お帰り。廊下で誰にも会わなかったか?風呂上がりの姿なんて誰にも見せるわけにいかないからな。」 そんなことを言いながら起き上がると課長はキッチンへ行き、お水を持ってきてくれた。 「はい。そこは抜かりなく。」 「抜かりなくって…はい、お水。」 「…ありがとうございます。」 結局、私は5階の自分ちでお風呂を済ませてきた。 その間に課長もお風呂に入るという… お風呂の順番を譲り合ってるうちに結局、それぞれ部屋で済ませてしまおうとなった訳だけど… なにやってんだか。
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