恋をするなら月曜日に

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軽く重ねられた唇は直ぐに離れて額と額をくっつけられた。 「俺は箕輪さんを傷付けるような事はしない。だから箕輪さんも俺のこと信じて。」 囁くように話す課長の声に頷く。 「この先、どんなことがあっても俺は箕輪さんを守る。それにどんな箕輪さんでも必ず受け止めるから。だからーーー」 ーーー箕輪さんの全てを俺、もらってい? 課長の顔がぼやけて見えるのはただ二人の距離が近いだけだろうか。 目元が熱くなるのを感じながら、 「…は、い。」 って漸く声に出して答えれた。 そこから先はただ、課長を信じて全てを委ねた。 どんな私でも受け入れてくれる。 この先、何があっても守ってくれる。 その気持ちが課長が私に触れるたび… 触れたところから全身へと熱が伝わっていく。 お腹の奥が疼く… 自分の中にこんなにも女の部分があったなんて気付かなかった… 恥ずかしさに逃げ出したくなるような… もっと… もっと触れて欲しいような… 課長の指先に… 舌先に… ただ翻弄され… だけど不安はない。 今まで知ることのなかった喜びを全身で感じていた。 「いい?」 「はい…」 指を絡めるように繋ぎ直すと課長は額に一つキスをくれる。 全てが甘くて溶けてしまいそうだ。 私が微笑むと課長も笑い返してくれる。 けれどそこには飄々とした課長はどこにもいなくて… 初めて見るような… 男の人の顔だった。 その目が私を求めてくれる。 課長はもう片方の手で私を抱きかかえ肌を密着させた。 隙間なくこれまでの距離を埋めるように… そしてーーー 散々すれ違ってきた課長と私は漸く心も体も重なり合うことが出来た。
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