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「もしかしてだけど…首に力入れてるよね?なんならちょっと浮かせてる?」
「な、なんでわかったんですか?」
やはり過去の方達と比べて私の首筋は弱いのだろうか…
いや、過去の人達なんて今はいいから!
そんなこと考えていたら
「あのさ、わかるから。首にめちゃ力入ってんの腕にめちゃ伝わってるから。」
「うっ…」
課長は私の頭を優しく撫でると、
「これでも彼女の頭を余裕で支えるくらいには鍛えているつもりだけど。」
「か、彼女…」
って私だよね?
ああ〜、やっぱり恥ずかしい…
「ほら、力抜いて。」
また髪をひと撫でしてくれる。
ドキドキと安心感の入り混じったこの感情はきっと課長にしか抱かないものだ。
「あのさ…、ずっと考えてたんだけど。」
私の髪を掬ってはクルクルと遊ばせながら課長が話す。
「ん…?なんですか?」
リラックスモード全開に
課長からついさっきまで受けていた熱のせいか瞼がとろんとしてくる。
「一緒に住む?つまりひとつ屋根の下暮らす?」
「ひとつ屋根の下ですか…?でも…ここ同じマンションだし…同じ屋根の下…」
駄目だ…
睡魔が……
眠気がマックスになってきた。
課長の言ってることが上手く頭の中で回らない。
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