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6階は何をする人ぞ?
王子様は白馬から颯爽と降りると姫に歩み寄りそっと手を差し出しました。
「おいで、僕の愛しい姫。」
恥ずかしくも王子様の差し出す手に恐る恐る重ねるとそのまま王子様の胸にグッと引き寄せられました。
「きゃっ。」
小さく叫ぶと頭上から王子様の優しい声が降ってきました。
「姫、その愛しい顔をみせてくれぬか?」
俯いていた姫は少しずつ顔を上げ長らく待ち焦がれていた王子様のお顔を漸く見る事が出来ました。
憧れの王子様。
愛しい愛しい王子様ーーーー
薄く引き締まったその唇
スッと筋の通った鼻
そして
サラッと落ちる黒の前髪から覗く熱を帯びたその目は姫を慈しむように見つめーーーー
姫は王子様からの熱い口づけを受け入れるべくゆっくりと、目を閉じた。
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