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週に何度か回ってくる当番の日。
この日は第3図書館。
アノヒトは、第2図書館に篭りきり。
本来委員長とはそういうものらしいが、少しくらい姿を見せても良いのにと不相応な望みを持ってしまう。
今だってそうだ。
古びた戸の開閉音が鳴るたび、意識はそちらに向かってしまう。
そうして。
「………っ」
小さな望みが叶う瞬間は、あまりにもあっけないものだった。
絡め取られた視線に、反射的に身体が火照る。
そしてすぐにそらされた視線になんで、どうしてと身勝手な欲が出る。
それでも今日は視線を交わせた。姿が見れた。その事実があればいい。
そう、思って、いたのに。
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